根側面に顕著な骨吸収があり抜歯の対象も考えられるが、補綴的な見地から保存された第二大臼歯。 元来、根尖病巣由来の骨吸収なら根管治療のみでも骨修復がおこなわれる場合があるが、陳旧性で根面の汚染と排濃があり、根管治療のみでの垂直的骨の回復は不可能と判断される。 すべての残存歯に歯周病の外科的治療をおこなう。 人工骨は当時主流のハイドロオキシアパタイト顆粒を欠損充填に利用。 (左2枚目は金属コア試し入れ時。 根尖部で再度根管を追求しあらためて充填。 右端は13年後、歯肉部に一部顆粒が含まれるも歯周ポケットは正常値で出血排濃なし。現在17年経過で問題なし。 アパタイトは骨に置換されないといわれますが、大事なのは骨を作ることより歯周ポケットを可能な限り除去(eliminate)すること考えます。 |