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イーデント歯科室の治療:その他の限局矯正

*数年に及ぶ全体的な矯正は他の矯正専門医院へのご紹介にて対応いたしております。当院では症例を選んだうえで前歯等の短期間の局所的矯正のほか、歯周病処置や欠損修復を伴う矯正医院で通常扱わない以下のよう症例(期間3〜8ヶ月程度)の場合に限り、治療処置およびその後の管理をおこなっております。
 

 

1.欠損歯の矯正による閉鎖

歯を何らかの理由で抜いてしまった場合、周辺歯の移動防止や機能的・審美的な必要から、欠損となった隙間を補綴(かぶせ物)によって修復することが一般的です。 しかしながらスペースの条件が悪いと、インプラントも入りませんし、隣の歯を無駄に削ったうえ清掃性の悪いおかしな形態の修復物が装着されることとなります。 そのようなケースは臨床で非常に多くみられますが、下記のような局所的な歯の移動は最適な対処方法となります。 抜歯部位は骨が回復し硬くなる前なら歯を移動しやすく矯正期間は概ね4ヶ月内外です。 

 

重なってしまい上手く掃除の出来ない小臼歯を、ムシバの歯髄炎を契機に抜歯。外側に出た健全な犬歯を内側戻す小範囲の装置により矯正を終了。 周辺歯を移動していないことと口唇の機能圧が有効で犬歯の保定はしておりません。 (期間約3ヶ月)


小臼歯抜歯前の側方観


犬歯矯正後の側方観


小臼歯抜歯前の咬合面観


犬歯矯正後の咬合面観

 

 

 重なった下あご前歯の抜歯後の隙間を周辺歯の移動で封鎖したケース(期間約4ヶ月)


下あご前歯の叢生


犬歯間は3歯分のスペース


左側中切歯が歯周病でグラグラ


左側中切歯抜歯後の咬合面


抜歯後の前方面


犬歯小臼歯は固定して移動開始


矯正装置をはずし前歯をしばらく固定


終了時の前方面観

*下あご前歯によく見られる重なり(叢生)は、見た目を気にする方もおられますが、それ以上に問題なのは清掃が困難なためムシバや歯周病進行の要因になることです。 中年期以降では奥歯の前方への移動が進むためか歯列のアーチがさらに崩れ、重なりのひどくなる方も増えます。 飛び出した下あご前歯に対合する上あごの前歯が突き上げられ突出する(デッ歯?の)原因にもなります。

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2.歯周病治療への利用

歯周ポケットが深い部位は歯根の位置を挙上することで歯槽骨の形態を改善し、周辺隣接歯をふくめた清掃性の向上をはかることがあります。 他に比べ最短の矯正期間で済みます。 (期間約2ヶ月)
 
 

 歯周病治療に限局矯正を利用し歯を保存したもの

矯正力で健全な歯根部分を挺出させることにより歯槽骨を誘導することができます

反転させますと歯槽骨の回復が顕著に確認されます(右端は10年後の同部位;治療終了16年経過も安定)

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3.インプラント修復の前処置

抜歯後欠損部位の放置は隣接歯や対合歯の位置移動を惹起し、周辺歯の間に隙間をつくったりかみ合わせが 変化を招きます。 インプラント修復の最大の利点として、欠損歯のために他の歯を削り犠牲にしないことがあげられますが、臨床では欠損部にそのままインプラントを植立できないケースに遭遇します。 以下の例はその対処法として局所的な矯正を応用したものですが、矯正によってインプラント修復スペースを作る場合とインプラントを矯正の固定源にする場合、またその併用といくつかのヴァリエーションが考えられます。

 

第一大臼歯抜歯後数年における後方大臼歯の前方傾斜移動によるスペース不足を智歯の抜歯と第二大臼歯の後方移動と傾斜の是正(年齢20代後半)(総期間6ヶ月)

後方大臼歯の前方傾斜


小臼歯のサイズもない


診断模型

智歯抜歯後矯正開始


外側にも移動した状態


対合歯とは噛んでいない

矯正進行


この時期インプラント植立


植立2ヶ月キャップ装着

インプラント体


印象前の状態


術前との歯列模型の比較

仮の歯を装着保定


矯正装置除去と最終修復


側方観


舌側(内側)から

舌側(内側)から


対合歯との接触関係

術前のX線像


術後のX線像

 

 

同様の症例 ;上顎第一、第二大臼歯欠損後、智歯が萌出し前方傾斜移動。 第一大臼歯部インプラント植立スペースの不足と智歯が対合する下顎第二大臼歯のかみ合わせを改善。(総期間4ヶ月)

後方智歯の前方傾斜


治療開始時の欠損部


欠損部のスペース不足

矯正開始


前方歯の舌側固定


オープンコイルの使用開始

この時期インプラント植立


ヒーリングキャップ装着


矯正終了時

作業模型とアナログ


修復物と周囲歯列


修復物装着時の歯列

修復物装着時の咬合面観


 


 

 

 

第一大臼歯抜歯後における前方小臼歯と後方大臼歯の移動に対する局所的矯正と歯冠修復(総期間5ヶ月)

 

 

上顎第一小臼歯と下顎第二小臼歯の欠損による歯列不正によって生じた垂直的スペース不足をインプラントに固定した矯正装置により改善の後歯冠修復(期間8ヶ月)

欠損部に修復は不可能?


かみ合わせにも悪影響?


インプラント部に矯正装置

上下とも挺出歯を圧下開始


矯正装置装着前の模型


矯正終了時の製作用模型

矯正終了時の側方面観


内冠装着時の対合関係


修復終了時


術後のX線像

*現在は下記のように直径約1mmの矯正用アンカーインプラントを利用して単純化しています。

 

欠損第二大臼歯部位に先行してインプラント植立後、そこに矯正力の起点となる仮修復をおこない、健全歯である第二小臼歯を歯列に戻したもの。  重なって傾斜した第二小臼歯を保存不能で抜歯した第一大臼歯近心根部位に移動し固定、引き続き第一大臼歯部位にもインプラントを植立し大臼歯2本を修復。 (総期間12ヶ月)


第二小臼歯の叢生傾斜


インプラント印象前


矯正装置製作用の模型


矯正開始後2ヶ月


ほぼ移動完了の状態


最終印象前


最終修復製作模型


アバットメント


最終修復物


セット前


アバットメント装着


修復完了


咬合面(智歯は抜歯予定)


治療前のX線像


治療後のX線像

 

先天的欠損部をインプラントで修復する前処置としての矯正(上顎前歯部位)
 矯正用インプラントを固定源として利用するとともに、新たに植立されたインプラントに仮の歯を装着し矯正ブラケットを接着し強固な固定に役立てる。  
(総期間14ヶ月)

治療前のX線写真

治療前(乳切歯あり)

中切歯移動後、側切歯部にインプラント植立

暫間的に使用する仮の歯(中切歯の離開防止も兼ねる)

矯正用インプラント

犬歯の前方(近心)移動

右側大臼歯の固定

左側大臼歯の固定

治療中のX線写真

犬歯の位置と傾斜の調整

ブラケット除去時

側切歯はマウスピースによる保定後に最終修復予定

 

拡大図固定源に矯正用ミニインプラントを利用することによりシンプルな矯正装置となっています。

 

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4.修復治療の前処置

どうしても補綴が必要なケースでは、前歯の審美的な配慮や上下の歯の対合関係の改善、歯槽骨まで及んだ歯根腐食部位の歯肉上への挙上の必要等、あらかじめ歯根の移動をおこなわない限り理想的な修復が困難な場合があり、通常の健全歯をあつかう矯正とは違った観点から局所的な歯の移動がおこなわれます。 精密な補綴治療をおこなう施設では一般的におこなわれます限局矯正ですが、部分矯正の多くがこの範疇に含まれます。

 

 

4前歯の修復治療にあたって中切歯の歯髄を残し歯肉からの生え際を揃える必要上、前もって部分的な矯正をおこなったもの。(矯正期間2ヶ月半)


中切歯の傾斜と重なり


左側中切歯の捻転顕著


矯正開始


左側中切歯の角度調整


この状態までで修復前処置は終了


修復完了時(中切歯は連結)


オールセラッミクスの舌側面


 

以下は約20年前の症例で側切歯の先天欠損で犬歯が不自然な位置にあり、矯正と欠損補綴が必要なケースです。 当時は前歯の審美的インプラント修復は考えられない時期で、健全な前歯表面を傷つけることなく固定性の修復処置をするため、ピンレッジ(pinledge)という最小の歯質削除量で審美的効果を発揮する特別な形成がおこなわれています。 http://www.e-dent.jp/blank-8犬歯は水平的に動かす歯体移動が必要で少ない距離ですが矯正期間は約7ヶ月。 *外枠写真は拡大あり
ピンレッジの印象 ピンレッジの形成摸形 ピンレッジブリッジ
ピンレッジ・レントゲン写真”></a>
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