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金属歯の代替修復としてのセレックの位置づけ

 現在の健康保険制度では、歯に詰め物を入れたり被せたりする場合のほとんどを、金属での治療がしめております。最近増えているといわれる金属アレルギーの患者さんや、健康のために金属を嫌がる患者さん、すでに入っている金属が原因で歯や歯肉(はぐき) が黒ずんでしまった患者さん方も、仕方なく自由診療(保険外治療)で金属を使用しないセラミックの歯を作製せざるをえないのです。しかし、オールセラミックの歯は製作に高い技術と時間を要すため、どうしても高額な治療費となってしまい、多くの患者さんの負担となっております。
 そのような患者さん方の負担を少しでも軽減するため、セレック3Dシステムという最新のコンピューター支援のCAD/CAM装置を使用し、オールセラミックの歯を従来の半額程度で提供する事ができます。 またセレックでは早ければ即日(提携医院にて)、遅くとも3日あれば歯を製作する事ができるため、何らかの事情でお急ぎの方への治療にも大変有効と考えております。 もちろん、オールセラミックの色は白いですから、見える銀歯を白く変えたいといったご要望にもお答えしてまいります。 

 

歯科金属アレルギーとは
 歯科治療で使用される金属が期間を経てイオン化し、口腔内に溶け出し、体内に取り込まれてアレルギー反応が起こるのだろうと言われています。割合としては極めてまれな病態ですが、症状は手や足の裏に膿庖ができる掌跡膿庖症が最も多く、季節を問わず一年中症状が出るので、非常につらいものです。次いで多い症状が接触性皮膚炎・発疹・湿疹などです。 症状は、金属を入れてすぐに現れるのでなく、治療から時間がたっている事がほとんどです。 しかも、症状の現れる場所が口腔内に限らず全身に及ぶという事が、原因の発見を難しくしています。

歯科金属アレルギーと診断されたら
 まず、原因となっている金属を全て取り除きます。特に、同じ口腔内に違う種類の金属が入っている場合、金属が余計に溶け出しやすくなりますので、もし金属を使用するにしても、同じ種類の金属に統一すべきです。 しかし、一番良いのは金属を全く使わずに修復することです。
  
歯科金属アレルギーの治癒について
 いったん歯科金属アレルギーの症状が現れてしまうと、金属を全て取り除いても、すぐに症状が無くなるわけではありません。 人によっては、完全には治らないこともありますので、現状ではできるだけ金属を使用しないようにして、予防をするということが重要だと考えられています。

当医院での歯科金属アレルギー対策
 歯科の場合のみならず、金属アレルギーをお持ちの患者さんは、様々な面でご苦労がおありかと思います。しかし、金属アレルギー自体を治す事は難しく、診断さえあいまいになってしまう事があります。残念ですが、我々歯科医師にできる事は非常に限られており、今現在お口に入っている金属を外すことと、もともと金属を入れないようにするという事くらいです。 CERECシステムが脱金属に少しでもお役に立てれば幸いであると考えています。

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